~You Are My Sunshine~
*同じ塾
こんなに悩んだのは、いつぶりだろう。


"今度の土曜日、どっか出かけない?"


直樹くんから来たこのメール。


なんて返せばいいんだろう…と朝からずーっと考えている。



でも時間は待ってくれない訳で、気付けば夕方になっていた。


塾の休憩時間にも、ずーっと考えて。


塾を出ようとすると、見慣れた後ろ姿が。


「直樹…くん?」


「朝日ちゃん!久しぶり(笑)」


「塾入るの??」


「もう入った!今日が初日で、今終わったとこ」


「そっか、お疲れ様!」

「そっちこそ、お疲れ様!」



塾の帰り道を二人で歩く。


暗くなってる道も、いつもよりは怖くない。



「そう言えばメール見た??」


「あっ、うん!多分行けると思う!どこに出かけるの??」


「今悩んでるんだけど…朝日ちゃんはどこがいい??」


「うーん…ショッピング…とか?」


「買い物??」


「あっ、うん。最近食べ物しか買いに行ってないから…ダメかな?」


「全然!じゃあショッピングね!時間とかは後でメールしてもいい??」


「うん!」



こんなに楽しい会話をしたのは、初めてだった。


でも…あんなに胸が苦しくなるんだったら、行かなきゃ良かったな。
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