私のたった1人の騎士〜ハーフ吸血鬼と血の契約〜【更新停滞中】
「青ざめてたけど…何か悩みでもあるの?」


悩み…。


「悩み…っと言ったら悩みになります」


「僕でよかったら聞くよ?話した方が楽になるしね」


先輩なら…いいよね?


口も硬いし、何より真剣に考えてくれる。


「実は昨日、合宿から帰ってベッドで寝落ちしまして」


「ふむふむ」


「…気づいたら真っ暗なところにいたんです」


あの時のことを思い出すと体が震えてくるっ。


それほど、あの出来事は私にとってはトラウマになりかけているんだ。


「真っ暗ところ…。寝落ちしたってことは夢ってことだよね~?」


こくんと頷く。


先輩は理解力があって助かる。


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