私のたった1人の騎士〜ハーフ吸血鬼と血の契約〜【更新停滞中】
「夢の中にいた私にある物体が襲ってきたんです」


「物体?襲ってきたってことは人なんだろうけど、他の人の夢に入れるものなのかな?」


「人…かどうかはわからないです」


「え?」


だって、顔が見えなかった。


見えたのは羽だけだった。


そう羽兎先輩に伝えると、先輩は顎に手を当て何かを考える体勢になった。


それをちらっと見てから、話を続ける。


「黒色をした羽は私に向かってきて…」


傷を隠すために貼っていたバンドエイドをはがす。


見せなくても、先輩は信じてくれるだろうけど念のため。


「それ…大丈夫?新しいのと交換する?」


「あ、ありがとうございます」


バンドエイド持ってるって女子力高いですね。


まぁ、血は止まっているけど、痛みはまだ少しあるんだよね~。


先輩からもらったバンドエイドを貼り直し、また話を続けた。


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