私のたった1人の騎士〜ハーフ吸血鬼と血の契約〜【更新停滞中】
「ここの住人の人ですか?」


「…そうだけど」


「先輩から聞いてきました。これに詳しいって」


首のバンドエイドを外し、見えるように襟を少しめくる。


すると、さっきまで不機嫌が嘘だったように目を見開いた。


えっ、何?


そんなに驚くことなの?


「…わかった、中に入れ」


「う、うんっ」


なにはともあれ、話を聞いてくれるみたいだから良かった。


とりあえず男の子について中に入ったのはいいけど…ここは本当に日本ですか!?


中は豪邸かってくらい広い。


シャンデリアまであるし…。


でもなんでだろう。


この胸に引っかかる違和感は…。


「おい、何してんだ。ちゃんとついて来てこないと迷子になんぞ」


「えっ!?ちょっ、待ってください!」


迷子だけはいや~っ!


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