私のたった1人の騎士〜ハーフ吸血鬼と血の契約〜【更新停滞中】
「ううん、大丈夫。2人とも仕事でいないから」


紅稀くんの顔が見られず、俯いてしまう。


「っ…紅稀くん?」


リズミカルに頭を叩かれる。


え…っと?


「大丈夫。俺が守ってやる。星月は大人しくここで守られてろ」


どきっ。


真剣な顔で言う紅稀くんに胸が高鳴る。


私を守るって言ってくれたのはこれで2人目だ。


あの子は…元気かな?


「ありがとう!じゃあ、当分お世話になります!」


「ん。じゃ、俺はこっちの部屋だから。何かあったら言って」


それだけ言うと、紅稀くんは向かいの部屋に入ってしまった。


…よし、私も入るかな。


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