私のたった1人の騎士〜ハーフ吸血鬼と血の契約〜【更新停滞中】
「矢ケ崎くん?せづは?…っと、羽兎先輩!」


「こんにちわ」


あっ、そうだった!


ここ教室の前だ!


この学校、噂大好きだからもし話を聞かれてバレたら…。


ひっ…考えるだけでも震えがする!!


「あさちゃん!ちょっと先輩と用があるから先生に言っといてもらえる?」


「オッケー!じゃあ、矢ケ崎くん行こっか」


「あっ…紅稀くんにも用があるの。ごめんね?」


あさちゃんにまた嘘つくなんてっ!


罪悪感しかないよ…。


今度、お菓子でも作って渡そう。


「そうなの?じゃあ先生にはうまく言っとくね!」


「ありがとう!」


あさちゃん、こっち見てウィンクした…。


きっと何かあるって気づいてるんだ。


それでも何も言わずに、黙って見守ってくれてる。


そんなあさちゃんがソバにいてくれるから、私はここにいられるんだ。


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