私のたった1人の騎士〜ハーフ吸血鬼と血の契約〜【更新停滞中】
「さて、これで授業は大丈夫ですね。ということで、少し移動しましょうか」


移動した先は、天文部の部室。


この時間は生徒も先生もこない。


だからどんな話をしたって聞かれることはないのだ。


「話を戻しますが、紅稀くんは本当に先輩のお兄さんなんですか?」


「僕はそう思ってる。容姿だって兄さんと同じだもん」


「ふむ…紅稀くんは?先輩のお兄さんなの?それとも別人?」


でも本当にお兄さんなら、なんで家を出たりなんかしたんだろう。


この間ちゃんと聞いとけばよかった!


こうなるとは予想外っ。


紅稀くんは、はぁ…っとため息をついて、右手で髪を書き上げた。


「…俺は羽兎の兄貴だよ」


まさかお兄さん!


そうだと信じていた先輩もビックリ顔してるよ!


私もビックリしすぎて固まってます。


いや、固まるしかないのですよ。


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