私のたった1人の騎士〜ハーフ吸血鬼と血の契約〜【更新停滞中】
「なっ、何で家を出たの?父さんも母さんも探してるんだ。僕だって…っ」


やっと見つけたお兄さん。


言いたいことはいっぱいあるんだと思う。


私は2人の思いを聞くことしかできない。


というか、先輩のお兄さんなら先輩より年上だよね?


本当にお兄さんなら、なんで1年のクラスに?


謎は深まるばかりだ…。


「あれから8年か。俺はずっと森の中で暮らしてる。…あの日からずっと」


あの日?


それに8年って…。


じゃあ、2人は8年ぶりの再会?


「父さんも母さんも羽兎もいて、俺は幸せだった。ずっと一緒に過ごしたいとも思った」


「ならどうしてっ!」


確かにそうだ。


一緒に過ごしたいと思っていたのに、どうして家を出たんだろう。


もしかして…自分の外見を気にして?


< 54 / 81 >

この作品をシェア

pagetop