私のたった1人の騎士〜ハーフ吸血鬼と血の契約〜【更新停滞中】
「んー、せづは別に強制されて住んでるわけじゃないんだよね?」


「えっ?」


強制?


確かに強引だったけど…。


人の温もりを思い出させてくれた。


1人じゃないって気づかせてくれた。


だから今は…。


「はい、強制じゃないです」


「そっか、それならいいんだ」


安心したようにほっと息をつく先輩に、心配させちゃったなと申し訳ない気持ちになる。


にしても…。


「なんで紅稀くんは驚いてるの?」


「…別に」


変なの。


今のどこに驚くところがあったのかな?


「兄さん、せづは僕の大切な後輩なんだ。ちゃんと守ってね?」


「当たり前だ」


「ふふ。よかったね、せづ」


「はい!」


って、勢いで返事したけど何がよかったのかな?


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