私のたった1人の騎士〜ハーフ吸血鬼と血の契約〜【更新停滞中】
「星月を狙っているやつはきっと人間に化けている」


「なんで?」


「力を得た吸血鬼は人間に化ける事ができる。人間に化け、獲物である人間の近くで、人間が隙を見せるのを待つんだ」


隙?


確かに人はいつも気を張っているわけじゃない。


でもそこを狙ってくるって…。


「どんな人間に化けてるかわからねぇ。生徒か先生か。それもわからねぇ」


「誰かわかられば一番早いんだけど…」


でもそれが出来ないからこそ、犯人がまだ見つからない。


あれからまだ夢を見ていない。


それはそれで何か怖いし…。


「とりあえず1人にはならないこと」


「うん」


「誰かわからねぇから気をつけることな。何かあればすぐに俺に言え」


「わかった!」


約束は守ります!


守るって紅稀くんが言ってくれたから。


私はその言葉を信じる。


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