私のたった1人の騎士〜ハーフ吸血鬼と血の契約〜【更新停滞中】
「あれ?」


まだ続きがある。


〝血の契約〟…?


何それ、契約はわかるけど血って何だろう。


私にはわからないことが多い。


でもきっと重要なんだよね。


手紙に書いてあるのは、全部重要のものばかりだし。


一応、血の契約とやらにも目を通しておこう。


なになに?


血の契約とは…って、はい?!


名前からして契約はするんだとは思ってたけど…これは予想外すぎる。


もしかして紅稀くんはこれがあるかは、人とは関わらないようにしてる?


いや、でもこれは…っ。


関わる関わらないの問題ではない気がする。


家のことだって、家を出た原因は羽兎先輩のイジメだと思う。


だけど、それはきっかけにすぎない?


だとすると紅稀くんは家族のために家を出た?


手紙をじっと睨んでいると。



バターンッ!



何かが倒れた音。


…音は紅稀くんの部屋から聞こえた。


まさかっ!!


「紅稀くんっ!」


お願いっ、耐えて!


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