私のたった1人の騎士〜ハーフ吸血鬼と血の契約〜【更新停滞中】
「…先輩は私を利用したんですか?お兄さんを…紅稀くんをたすけるために」


「利用…か。そんなつもりはないよ。2人が知り合いだって知ったのもつい最近だし」


嘘をついている顔ではない。


…先輩を信じてるって思ったばかりなのに。


いきなり疑ってどうするのよっ!


「でも、そう思われても仕方ないことをしたもん。本当にごめん!」


「い、いえ!大丈夫です!ただちょっと聞きたかっただけなんで…」


先輩は謝ることなんてしてないのに!


いや、勘違いした私が悪いけども…。


…うん、全部私が悪いです!


「先輩、それ以上謝ったら怒りますからね?」


「せづは怒ると怖いからね。これ以上はやめておくよ」


苦笑いをするくらい怖いのでしょうか。


キレてるわけじゃないのになー。


なぜでしょう。


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