ニートだったけど何故かゲームの世界に入れました。
………………。
先ほど与えられたミッションに対して絶望を味わっている最中だ
ちなみに絶望の味はおいしくない
親は俺のことをヲタクだのなんだの言うが、今のネット社会で普通の人達もTwitterやFacebook等ネットに前以上に触れているはず
だが文明開化直後に生誕したのではないかと思うくらいに機械にもネットにも疎い両親にとって俺のネットへの浸りは異常でしかないのだろう
俺がパソコンを買ってきた時は
「部屋に鍵だけは付けないでね?」
とかいう先読みしすぎてわけわからない警戒をするくらいアンチネットである
「はぁ…とりあえず探すか…」
カタカタカタ
外に出て探すなんて無理だ
時給いくら?時間は?資格いるの?
そんなもの今はネットにいくらでも落ちている
ふと求人サイトを見ると別のサイトの広告だろうか、興味をそそられる求人が目に入った
「なになに…?オンラインゲームのお手伝い…。時給能力次第…時間…能力次第!?なんだこれ」
なんだこれ
大事なことなので二回言いました
割と謎、いや、かなり謎の求人である
まず能力次第、漠然とし過ぎている
いやまずもなにもそこがおかしい
「お手伝いって運営か?それともキャラの育成代行とかかな…。」
ネットが好きなだけにオンラインゲームもかなりやってきた
ーネット上に広がる広大なマップ、見知らぬ人との交流、強キャラを撃破した時の達成感と爽快感ー
オンラインゲームについて語るとこのまま内容が進展せず完結する恐れがあるのでやめておくことにする
「ゲームは好きだけど…。とりあえず見てみるか…」
俺は表示されている求人ページを押し進めた。