魔法使いの一日


この少年との出会いは、丁度一週間前。


買い物帰りの道を歩いていたところに、突然空から降ってきたのだ。


しかも落ちてきたとき一緒に箒も落ちてきて、しかも格好が真っ黒なローブときたから一瞬魔法使いかと思ってしまった。


しかも、魔法使いでしょ?っと指摘したときの少年の表情。迫真の演技で、本当に騙されてしまったのだ。まったく、魔法使いだなんて非現実的なものいるわけないのにね。


その後、身寄りのないこの少年を仕方なく此処に住まわせてあげてるの。


「それにしても。何時見ても凄い手品よね」

「いや、手品じゃなくて魔法だから」

「はいはい」


適当に相づちを打っておくがそれが少年には気に入らないらしく、ムスッとした表情をし反論してくる。







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