魔法使いの一日
「あっ、おねーちゃん!」


スーパーからの帰り道、通りかかった公園からつい最近聞いた声が聞こえてきた。


「あれ、この前の」


そこには、公園のブランコに乗りこちらに向けて手を振ってくる、あの時の迷子の女の子がいた。私は何気なく公園の中に足を踏み入れる。


「また会うとはねー、家ここの近くなの?」

「ううん、おねーちゃんに会いに来たの!」


私に?と自分を指差す。


「興味が湧いたんです、あの王がこれほどまでに執着する人間を。あの耄碌爺の事です、一種の気の迷いかを思いましたが……なるほど、もう一度見て改めて思いましたが、あなたには奥底に何かがあるのを感じますです」

「は…はい?」


突然何言ってんのこの子…てか、口調が物凄く変わってませんか?


女の子は唐突にブランコから降りると、私の顔を見てふと気がついた。


「あ、もうこの姿でいる事もないですね」


と、その子は髪に隠れて見えなかったけど耳にイヤリングをしていたらしく、それを両方とも外す。


すると、









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