魔法使いの一日
が、やっぱりというか世の中そう簡単に物事は進まない。


ゴッ!


「った!!」


出られる、そう思った矢先に透明な壁のようなものに思いっきり鼻をぶつけ、痛みでその場にしゃがみこむ。


「いったぁ~~~!!」

「あ、言い忘れてましたが、この敷地内には既に結界を張らせてもらったので、普通の人間にはまず逃げられませんですよ」

「それを早く言ってくれないかな……」


嫌、言われても困るから言わないほうがよかったのかな……。そう思いながら上を見上げると、透明なものがうっすらと見え、この公園周辺がそれにより囲まれている事が分かった。でも、見た感じソラが以前自分を護る為にはったものよりはもろそうなものだった。これなら案外…


「それで、貴方に確かめたい事が―――」

「どっせい!!!」







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