魔法使いの一日
ミリンの言葉を遮るかのよう、私は結界に力いっぱいの蹴りを喰らわせた。
ピシッ…
すると、結界にヒビが入り、もう一発喰らわせれば壊れそうだった。
「やった!」
これで逃げられる!と、思ったのだが……なんと結界からシュウシュウと煙が出て、瞬く間にヒビは綺麗さっぱりに直ってしまったのだ。
「な、何で!?」
「無駄ですよ。この結界は普通のとは違い特殊なもので、破壊しようと試みてもすぐに再生するようになっているんです。といっても、そうなるのはこの装置のおかげなのですがね」
と、ミリンが取り出したのは両端に赤い球のような装飾品がついた、手に納まる程度の長さの棒だった。
「耄碌爺の目を盗んで持ち出してきたかいがありましたです」
「無断で何やってんの!!?」
.
ピシッ…
すると、結界にヒビが入り、もう一発喰らわせれば壊れそうだった。
「やった!」
これで逃げられる!と、思ったのだが……なんと結界からシュウシュウと煙が出て、瞬く間にヒビは綺麗さっぱりに直ってしまったのだ。
「な、何で!?」
「無駄ですよ。この結界は普通のとは違い特殊なもので、破壊しようと試みてもすぐに再生するようになっているんです。といっても、そうなるのはこの装置のおかげなのですがね」
と、ミリンが取り出したのは両端に赤い球のような装飾品がついた、手に納まる程度の長さの棒だった。
「耄碌爺の目を盗んで持ち出してきたかいがありましたです」
「無断で何やってんの!!?」
.