魔法使いの一日
「でも、これで確信しました。やはり貴方は普通の人間ではないです」


そしてまさかの人間否定!!?


地味にショックを受けていると、ミリンはいきなり話し出した。


「人間は、勿論結界の種類にもよりますが、基本的に結界は見えないはずなのです。貴方はそれだけでもこちら側からすれば珍しい人間だと言うのに……結界まで破壊できた」

「そ……それが何か?」


そんなこと全く知らなかったので、私は好奇心から続きを急かす。


「結界は、魔法使いでしか破壊できません。厳密には、魔力を持つものだけが破壊を許されるのです。それが、まさか人間が、しかも素手であんな簡単に…」

「あの、何…言ってんの……?」


何で結界にヒビを入れただけでここまで言われなくちゃいけなんだ。


「とにかく、私の目に狂いはありませんでしたです。貴方には強い力がある。しかし、それは今だ貴方の奥底に眠ったままなのです」

「あの、さっきから何の話かさっぱり……てか、私力なんてないし」


力(怪力的な意味)は一般的なくらいしか持ってないし、大体女の子なのに怪力って言われても嬉しくないし…






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