魔法使いの一日
「私の目は、生まれつき人が持っている素質が見えるのです。まだまだ未熟で完全には見えませんが、貴方には確かに力がある。しかも、稀に見ないとても強い力…あ、でも、強いと言うよりは、特殊って言ったほうがいいのですかね?」
「いや私に聞かれても」
というか、こんな風にのん気に会話なんかしてて大丈夫なのかな? 仮にも相手は私を殺しに来てるんだし…逃げられないって言ったって、何か対策をとった方がいいのでは……
そんな私の考えが分かったのか、ミリンはクスリと笑い口を開く。
「心配しないでくださいです。確かに私は貴方達を抹殺しにきましたが、その考えを止めたのです」
「え……それって…」
「つまり、私は貴方達を任務通りにしようなどと思ってませんです。元々耄碌爺の言う事は信用できるものではありませんから」
「ちなみに、その耄碌爺というのは……」
「勿論、王の事なのですよ」
わーお。
まさか私以外にあの爺ぃを貶してる人がいるとは思わなかったので(同じ魔法使いなら尚更)妙な親近感を感じてしまった。
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「いや私に聞かれても」
というか、こんな風にのん気に会話なんかしてて大丈夫なのかな? 仮にも相手は私を殺しに来てるんだし…逃げられないって言ったって、何か対策をとった方がいいのでは……
そんな私の考えが分かったのか、ミリンはクスリと笑い口を開く。
「心配しないでくださいです。確かに私は貴方達を抹殺しにきましたが、その考えを止めたのです」
「え……それって…」
「つまり、私は貴方達を任務通りにしようなどと思ってませんです。元々耄碌爺の言う事は信用できるものではありませんから」
「ちなみに、その耄碌爺というのは……」
「勿論、王の事なのですよ」
わーお。
まさか私以外にあの爺ぃを貶してる人がいるとは思わなかったので(同じ魔法使いなら尚更)妙な親近感を感じてしまった。
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