魔法使いの一日
「なっ…なっ……」


言葉が出てこなかった。だって、いくら街灯が電柱みたいに太くなくてもそれなりの耐久があったはずなのに、蹴り一発で折れ曲がって終いには倒れてしまったのだからこんな反応をしたっておかしくない筈だ。


そもそも、この子さっきと言ってることとやってる事が違くありませんか?


任務を遂行しない=私達に危害は加えない


こんな考えじゃないんですか? 私の早とちりってことですか!!?


「避けましたか、さすがなのです」

「いや避けないと死んじゃうし……って! あんたどーいうつもりなの!!?」

「どーいうって…そのままの意味なのですよ」


ミリンはキョトンとした表情で答える。うん、意味分かりません。






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