魔法使いの一日

「んじゃ、さっさと片付けるか！」

「はいです！」

「オッケー！」


3人は一斉にケルベロスに向かって走っていく。すると、ケルベロスの口元が二ィ…っとつり上がった。


『オロカモノドモメ…』


そう言うと、ケルベロスは突然耳を劈くような雄叫びを上げた。


「うっ!!?」


耳を塞ぎ、そして凄まじい雄叫びによる振動に耐える。うわっ……鼓膜破れそう……！


「っ!?　なんだ…これ……!?」


そのソラの言葉で皆へと視線を向ける。すると皆はその場に座り込み、苦しそうな様子だった。


「力が……入らない、です…っ」

「まさか…これって、｢魔力封じの結界｣!?」

「あのやろっ……ケルベロスにその力を、与えやがったな…！」


私だけが何とも無くて、アル君が言った魔力なんたらって言う結界のせいで皆が苦しんでるって事は、恐らくこの空間には普通とは違う変な結界が張ってあるんだろう。いつの間に張ったんだって話しだけど。


って!!　冷静に状況分析してる場合じゃないし!!　明らかにこの状況はヤバイよ!!!






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