魔法使いの一日
『コンナ…コンナコトガ!!』

『コノヨウナヤツ、アルジサマハイッテナカッタゾ!!』

『キサマ!! イッタイナニモノダ!!』

「何者…ねぇ……」


ふむ…と、顎に手を当て考える。


「そうだな…オレはコイツの親戚っつーか家族っつーか…」

『ガァッ!!』


いい加減押さえとくのが疲れたので、クソ犬を突風で吹き飛ばす。


そして口角をつりあげた。


「ぶっちゃけ、兄貴ってところだ」


オレは今の突風で地面に叩きつけられたクソ犬に一歩ずつ近づいていく。


「さーて、オレは今からてめぇを始末しなきゃならねぇわけだが、まあ安心しろ」


足を止め、手を顔の前まで上げる。


「苦しまねーよぉ、一発で仕留めてやっからよ」


ゴキッと、指の関節をならす音が回りに響いた。







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