魔法使いの一日
―――――……
気が付くと、自分の家の玄関に倒れていた。
周りを見ると、同じく倒れているソラ、アル君、そしてミリン。
何で家に居るのか、あのケルベロスという化け物はどうなったのか。
ワケが分からず、とりあえず皆を起こした。
そして皆に事情を聞くと皆もこの状況が分からず、ケルベロスがどうなったか、どうやってあの結界から出たのか分からないらしい。
何この不思議現象……と首を傾げていると、突然ソラに両肩をつかまれた。そして、私の顔をじっと凝視する。
「ソ…ソラ……?」
「どうしたの?」
「亜梨珠さんに、何か?」
私達はソラに問いかけるけど、ソラは聞こえてないのかじっと私の顔を見つめ続ける。なっ、何? 私の顔、見つめ続けたって何にも出てこないよ?
そして、やっとソラが発した言葉は、
「目…赤くないよな…?」
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