魔法使いの一日
はい?


私は今、物凄く間抜けな顔をしてるだろう。こんなに凝視し続けるから何かと思ったら……


「赤く、ないと思うよ? 何? もしかして充血してるの?」

「いや、そんなんじゃなくて……てかお前、何も覚えてないのか?」

「え、何が?」


ソラの言ってることがまったく分からず、キョトンと首を傾げる。覚えてるって…ケルベロスに皆やられちゃって、私もやられそうになって…それで……あれ?


そういえば、そこから先の記憶がぷっつりと途切れて思い出せない。そういえば…記憶が途切れる前、誰かと話してたような……ないような……ダメだ、思い出せない。




その後、テレビをつけたらあの公園が映っていて、警察や野次馬が沢山映っていた。それゃあそこまで派手にやったらここまで取り上げられてもしょうがないか……と思っていたら、直径30メートルくらいのとても大きなクレーターがテレビに映しだされた。


テレビ局もそこを重点的に取り上げている。確かに、他のクレーターに比べたら大きさが半端ないっていうか……


「て、ミリン。あんたあんな大きなクレーター作ったっけ?」

「? いいえ? あれは私じゃないです。そもそも、いくら魔力を込めて攻撃したからと言ってあそこまで大きなものは…」


どうやらミリンではないらしい。そもそも、ミリンはあんな大きなの作ってなかったし……いつの間にあんな事が…












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