魔法使いの一日


――――――………


時間を遡り数時間前。場所は変わって、此処は次元の何処かにある王族の住む城。


その場内の玉座の間にて、水鏡のようなものに映し出されている映像を眺めている2人の男がいた。


一人は、この魔法国を治めている現国王、ヴァルボーネ。もう一人は、ヴァルボーネの側近ドマーニ。


水鏡に映し出されている映像に、ドマーニは心底驚き、ヴァルボーネは心底楽しそうな表情を浮かべている。


2人が見ている映像とは……




『てめぇいい加減そのクセェ口臭と鼻息止めやがれウザってーんだよ!!』




ケルベロスと対峙している亜梨珠……正確には、亜梨珠の身体を借りた者の姿だった。






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