魔法使いの一日
自分の家に連れていき、頭の傷、あと腕や足にもあった傷を手当てした。
「よしっ。これで大丈夫かな。それにしても……」
私は額の汗を拭い、ベットに寝かせている人の隣に椅子を持ってきて座り、その人の格好をまじまじと見た。
だって、この人の格好……全身真っ黒なローブを着ているんだもの。
それに、空から落ちてきたとき一緒にほうきも落ちてきたのだ。
真っ黒なローブにほうき。この2つで連想するものと言ったら……。
いやいやそれは無いでしょ。そんな非現実的な事……。
私はないないと首を左右に振った。
.