魔法使いの一日

それからアルベルト君はゆっくりと話し始めた。


前に出てきたシェリルって子はアルベルト君の妹らしく、幼い頃に両親を亡くしていながらも二人仲良く暮らしていたみたい。


でもシュリルは生まれつき体が弱く、月にかかる医療費はとても高くて、いくらアルベルト君が働いてお金を稼いできても、生活費等をひっくるめたらとても足りるものではなかった。


そんな時、王様と一番近い位置にいたソラに、何とかしてもらえないだろうかと相談した。


なんでソラがそんな位置にいるのかと疑問が浮かんだが、とりあえず置いといて。


その相談を聞いたソラは王様に話すと、王家直属の病院へ入れられる事となった。しかもタダで。王様曰く、困っている民を放っておく訳にはいかないらしい。


アルベルト君は喜び、すぐさまシュリルを病院へ入院させた。これでもう安心だ……そう思った矢先に、事件は起きた。






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