魔法使いの一日
「突然、原因不明の伝染病が流行りだして国の沢山の人間が亡くなった。魔法で治そうと試みても、それは魔法を一切受け付けない新種の病気だった。勿論普通の魔法薬も通用しない。このままでは国が滅びる可能性も否定できない。そんな中実施されたのが……秘薬…別名禁薬とも呼ばれるものの製作だった」
「禁薬?」
「普段なら製作しただけで処罰される薬だ。でも王が直々に命を出した時のみ、王家に仕えてる者だけが製造を許される」
そう口にしながら、アルベルト君が顔を歪めていく。その薬とシュリルになんの関係があるというのだろう。薬を作るために重労働でもさせられたのだろうか?
が、私の考えを遥かに超えた答えが、アルベルト君の口から発せられた。
「シュリルは…その薬の材料として殺されたんだよ……っ!」
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「禁薬?」
「普段なら製作しただけで処罰される薬だ。でも王が直々に命を出した時のみ、王家に仕えてる者だけが製造を許される」
そう口にしながら、アルベルト君が顔を歪めていく。その薬とシュリルになんの関係があるというのだろう。薬を作るために重労働でもさせられたのだろうか?
が、私の考えを遥かに超えた答えが、アルベルト君の口から発せられた。
「シュリルは…その薬の材料として殺されたんだよ……っ!」
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