魔法使いの一日
「あんたそんなに長くソラと一緒にいるってのに、何でそんな事平気で言えるわけ? ソラはあんたの妹が本当に心配だったからその病院に入れたのに、売った? バカも休み休み言ってよ、ソラがそんな事するように見える? こんなバカでどーしようもない奴がそんな事出来るわけないでしょ。付き合いが短い私でも分かるのに、何であんたは分からないの? あんたは今までソラの何を見てきたの?」
「なあ、亜梨珠。良い事言ってるのは分かるんだけど、どさくさにまぎれて俺の事貶してないか?」
「気のせいでしょ。そもそもソラをあーだこーだ言う前に、自分の行動を振り返ってみなよ。明らかにおかしい場所があるでしょ」
「俺に…?」
ポカンと口を開けたまま私の話を聞いていたアルベルト君が、その言葉に眉を顰めた。
「確かタダでその病院に入れてもらえたんだよね? その時点で相手の策略に嵌ったって気付けバカ。まったくタダって言葉にホイホイ釣られて…タダほど怖いものはないって言葉知らないの? しかもその王様って、あの糞爺ぃだよね? あんな、何か企んでるってのが一目で分かる顔してんのに、どーしてソラなの? なんでソラを疑うの?」
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「なあ、亜梨珠。良い事言ってるのは分かるんだけど、どさくさにまぎれて俺の事貶してないか?」
「気のせいでしょ。そもそもソラをあーだこーだ言う前に、自分の行動を振り返ってみなよ。明らかにおかしい場所があるでしょ」
「俺に…?」
ポカンと口を開けたまま私の話を聞いていたアルベルト君が、その言葉に眉を顰めた。
「確かタダでその病院に入れてもらえたんだよね? その時点で相手の策略に嵌ったって気付けバカ。まったくタダって言葉にホイホイ釣られて…タダほど怖いものはないって言葉知らないの? しかもその王様って、あの糞爺ぃだよね? あんな、何か企んでるってのが一目で分かる顔してんのに、どーしてソラなの? なんでソラを疑うの?」
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