魔法使いの一日
「じゃあソラ。あの……」

「あーいいっていいって。謝る必要はねーよ。あーなったのは俺の責任でもある。つーか、わざわざ亜梨珠がまとめてくれたものをまた持ち出さなくてもいいだろ?」

「……ふっ。お前、昔と全然変わってないな」

「お前こそ」


と、二人してクスクスと笑い出した。


「ところで、これからどーするんだ?」

「任務を失敗しちゃったからなー、あっちに帰ったら自殺行為もいいとこだし、こっちに滞在させてもらうよ。案外いいもんだしね、人間界の空気も」

「だろ?」

「まあ、これからもよろしく頼むよ、‘反逆者’さん」

「……俺、あっちではそう呼ばれてんのか」

「建て前はね。どちらにしても気をつけたほうがいいよ。俺が失敗したのはすぐ分かってしまうから、また新たな刺客がくる。君と、あの子を狙いにね」


アルベルト君はチラッと、「先生頑張れー!」と先生を応援している私を見た。当の私は応援に夢中でその視線や会話は聞こえなかったけど。







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