魔法使いの一日

先生が教室の外に居るであろう転校生に声をかけると、アル君が突然ピクリと反応した。


「アル君？」

「この気配…まさか…」


何やら独り言をぶつぶつと言い始めたアル君に首を傾げていると、転校生が入ってきたらしくクラスがざわついた。


「またカッコいーっ」

「髪が綺麗な紺色だねー、目の色も同じできれー…」


聞こえてきたのは女子の黄色い声。この様子じゃまた世間一般にいうイケメンみたいだ。アル君に引き続き、なんでこのクラスにはイケメンが集まるんだ。


淡々と考察を述べていたが、ふと思考が一瞬停止した。
ちょっと待って。紺色の髪に紺色の目？


別にその色が不思議に思ったわけじゃない。その髪と目の色を持つ人物がとても身近にいる事を思い出したのだ。


まさか……、と思い慌てて顔を上げて転校生を見てみると、






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