後出しジャンケン
はー、走った走った。

学校から病院まで車で20分くらいかかるのに22分で着いちゃった

ガラガラ

「失礼します」

誰もいない

そっか、颯斗ママ仕事だ

とりあえず私は颯斗のそばに置いてあった椅子に座ってみる

顔、キレーだな

ほっぺをつんつんしてみる

「起きない」

そうか!起きないならいつも絶対にしないことをしてもバレない!

そっと、ベッドに寝ている颯斗の手に触れてみる

あったかい、、、

そのまま握ってみる

いつもなら手なんか絶対繋がないから

今だけ、、、なんてね

ガラガラ

誰か来た!

繋いだ手を離す

「あら〜真由ちゃん!来てくれたの?」

「うん!」

来たのは颯斗ママだった

「そうそう、さっき、颯斗の部屋掃除してたらね、日記が出てきたの。
真由ちゃんにあげるって言いたいとこだけど目が覚めた時に怒られそうだから
貸すにしとくね」

そうして、借りることになった颯斗の日記

この中には颯斗が急に冷たくなった理由が隠されていた

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