甘いペットは男と化す
気づけば、目覚ましは止められていて
カーテンから差し込む朝日もいつもの光。
「そろそろ準備しないと……」
「……だるい。眠い」
「今まで散々あんなことシて、何言ってんの……」
「あんなことって?」
「っ……シャワー浴びてくる!」
わざとそんなことを言いながら、ニヤニヤと笑うケイを置いて、一人シャワーを浴びに行った。
予想外のケイとの時間。
確かにあたしも眠いけど、それ以上にパワーをもらえた。
「ケイもシャワー浴びるんでしょ?」
一通り終わって、髪を乾かしながらリビングへと戻った。
ケイはボクサーパンツだけ身に着けたまま、テーブルの上にあったものを手に取っていて……
「英会話。まだ続けてんの?」
「あ……」
置かれた、英会話の本手続案内の用紙を持ち上げて、あたしに尋ねた。