甘いペットは男と化す
ケイのお父さんが、相内先生に嫌がらせをして別れさせたんだとしたら
相内先生がケイを恨んでるのは分かる。
だけどそれは、逆の立場となっているように見えて……
「べつに。もう関係ない」
ケイは、それ以上何も話す気はないみたいで
あたしの横を通り過ぎて、バスルームへと入ってしまった。
二人にいったい何があったのか……。
気になってしまうのは、あたしのお節介だろうか……。
だけどそれを知らないと、これから先、ケイとの関係をうまくやっていけないような気がして……
《はい。HIKARI英会話教室です》
「あ、無料体験を受けている北島です。
次の予約をお願いしたいのですが……」
《北島様ですね。はい、いつにいたしましょうか》
「えっと……明日の20時からで………
相内先生でお願いします」
どうしてももう一度、相内先生と話がしたかった。