甘いペットは男と化す
5章 告白
「ん……」
まだ、日差しが差し込んでこないほどの時間だった。
かけていた目覚ましが鳴る前に、目を覚まし、そっと目を開けてみると、そこにはもう見慣れてしまった綺麗な顔が……。
また一緒に寝ちゃった……。
後ろから抱きしめていたはずの体が、いつの間にか前からぎゅっと抱きしめる形になって眠っている。
体勢から言うと、きっとあたしのほうから寝返りをうって、真正面から抱きしめられたんだ。
子ども扱いしていたはずなのに
ケイのおかげで、思いきり泣けて……
そのせいか、すごくスッキリした朝だった。
何時なんだろう。
ふと気になって、身をよじらせながら枕元の時計に目をやった。
6時15分。
目覚ましが鳴るまで、あと45分もある。
もう一度寝ようかと思ったけど、昨日はシャワーも浴びずに寝てしまったことに気づいて、ひとまずシャワーを浴びに行こうとベッドから抜け出した。