love you only
驚いて、ただアランをみつめている私は、公爵達の声で、意識が戻る。


「プリンセス、曲が始まります。さぁ!」


「よろこんで・・・」


アランから、視線を戻した私は、片方の公爵の手をとろうとする。



が、その手は延ばされたアランの手に引き寄せられる。



「なっ・・・!」



「アラン!?」



私が、驚く暇もなく、アランは片膝をつき、手に取った私の手を口元に近づける。


そして・・・



「一緒に踊って頂けますか?プリンセス」
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