love you only
私、本当にアランと婚約出来るんだ。


公にされていなかった為か、未だに実感出来ずにいたのだが・・・


目の前のアランが、もう一度、声をかける。


「一緒に踊って頂けますか?プリンセス」


今までの辛い思い出が甦り、私は瞳が涙でいっぱいになる。



でも、やっとアランとこの日を迎えられた。


「はいっ!喜んで・・・」



大粒の涙と共に、アランに笑顔を向ける。




「ホント、よく泣くよな」



アランは、私の涙をぬぐいながら、笑った。
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