love you only
「アラン、少しだけでいいから、踊ってよ」


繋がれたままの、手に力を込める。


しつこいって、思われたっていいもん。

この日の為に、たくさん準備したんだから。



でも、案の定アランの返答は・・・


「・・・俺は踊らない」



・・・だよね。


「じゃあ私、もう部屋に戻るね」


中に戻ったって、嫌なダンス踊るしかないし。



そう言って、手を離そうとするが、


「アラン?」



手は、強くつながれたままだった。
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