love you only
書類を渡しにきただけだし。

そりゃ、私なんかに興味ナイのはわかってるけど。


顔を見ようともしない。


完全な私の片想いなのだ。


「・・・」


「・・・」


しばしの沈黙。


『用事が終わったんなら、さっさと出てけ』だよね。


はいはい・・・。


「よいしょ・・・」


アランに渡せずに、ずっと持っていた飲み物入りのカゴを持ち直す。


「じゃあね」


< 8 / 169 >

この作品をシェア

pagetop