婚約者はホスト!?②~愛が試される時~
マンションに着いてタクシーを降りると、圭司がエントランスの前にすわっていた。
「なつ!」
私は、圭司の胸に抱きしめられた。
「こんな遅くまでどこ行ってたんだよ…。連絡もよこさないで心配するだろ…!」
「ごめんなさい。ブライダルフェアの打ち上げで…。」
「それならそうとメールくらいくれれば、迎えにだって行けたのに…。」
「でも 圭司 明日は大事な新作発表会だって言ってたから…。」
「そうだけど、こんなとこでずっと待たされるより、よっぽど…」
圭司は途中で話すのをやめた。
「圭司?」
「とりあえず 家に入ろう。」
そう言うと、圭司は私の手をとり歩き出した。
家の中に入ると、圭司はそのまま私を連れて寝室へと向かった。
そして 私をベッドへと乱暴に押し倒した。
「圭司…?」
「お前 今までどこにいたんだよ…。シャワー浴びれるようなとこ誰と行ってたの?」
圭司の低い声に、思わず身をすくめた。
「違うの… 私 松井くんの服 汚しちゃて、しかたなくホテルにいったけど何もなかったから…。」
「何もないなら、どうして首にキスマークがあるんだよ! まさか 体にもつけられてないよな?」
そう言って圭司は、確かめるように私の服をぬがしていく…。露わになった私の胸には松井くんのつけたキスマークがついていた。
圭司ははーとため息をついた。
「なつ ちゃんと答えろ…。これは無理やりやられたのか? それとも 合意の上か…?」