婚約者はホスト!?②~愛が試される時~

もう なんだか 圭司のペースに乗せられて
いつもの会話に戻っていた…。

圭司といると、いつだってこうだ…。
さっきまでは、あんなに絶望的な気分だったのに、嘘のように気持ちが軽くなっていた…。

「そうだ お粥作ったんだけど食べる…?」

圭司が思い出したように言った。

「うん 食べたい。」

「じゃ 温めてくるから待ってな…。」

圭司は 私の頭を優しく撫でると部屋を出て行った。

私は、今 幸せだ。

今日、神様の前で愛を誓えなかったけれど私達は目には見えない強い絆でしっかりと結ばれている…。

この先 何があってもきっと大丈夫…。

そう思っていたのに…。
この時はまだ 夢にも思っていなかった…。
嫉妬という恐ろしい感情が、強い絆さえも簡単に切り裂いてしまうということを…。
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