婚約者はホスト!?②~愛が試される時~
「うん そうなんだけど…。シフトだから 帰りが遅い日もあるみたいだし、資格の勉強とか研修とかあったら、この間の卒論みたいに圭司に迷惑かけちゃうよ 私…。」
「じゃあ 辞めんの…?」
「いや それは…。」
そう言われると何も言い返せない…。
不安だけど、ここまで来て辞める勇気もない。
「なつ 不安なのは分かるけど、せっかく見つけた夢なんだからさ、まずは挑戦してみなよ。
確かに、なつには家事との両立はきついと思う。特に研修や試験のある一年目なんて、きっと自分のことで精一杯になると思う。でも 俺はそれを分かった上で応援するって言ったんだから、もう 余計な事は考えないで頑張ってこい…!」
圭司に諭され、覚悟を決めた…。
そうだよね…。
いつまでも、こんな事言ってても仕方ないよね…。こんなに、圭司が私の為に応援してくれてるんだもんね…。
「ありがとう。頑張るから…。」
「あ なつはホドボドに頑張りな…。頑張りすぎて体壊すタイプだから…。」
「はは 圭司から見た私って相当鈍くさいよね…。要するに要領が悪くて、頑張ると空回りすって事でしょ…?」
本当のことだから仕方ないけど、なんだかちょっと凹んでしまう…。