婚約者はホスト!?②~愛が試される時~
そのまま、圭司に連れられてやって来たのは海岸線に立つラブホテルだった。
「なつとこういうとこ来るの初めてだよな。」
圭司は、部屋のドアを開けながらそう言った。
「うん… 圭司は今までにこういうとこに来たことあるの?」
「そりゃまあ それなりには…。」
そう言いうと、圭司はベッドにすわって私を膝の上に乗せた…。
「そうだよね… 圭司 高校の時、色んな女の子と遊んでたんだもんね…。ホテルなんて飽きるほど来てるよね…。」
拗ねたように私が言うと、圭司は私の顔を覗き込んだ…。
「なに…? それも浩太から聞いたの…?」
「うん 芹香さんと付き合うまでは、女の子
取っかえ引っかえだったって…。」
「ったく 浩太はろくなこと言わないな…。あれは俺も若かったし、反省もしてるよ…。そんな昔の話よりさ、俺は、どうやってなつにキスマークがついたのかの方がよっぽど気になるんだけど…?」
「えっ… ああ あれは…。」
思わぬ反撃に私はオドオドとしてしまった…。
やっぱり 圭司忘れてなかったんだね…。
「ねえ なつ… あいつと何もないのは分かってるんだけど、どうしてあの日こんなところにキスマークがついたのかだけ教えてよ。ふつう付かないだろ? 服でもぬがなきゃ…。」
そう言って、圭司ははだけた服の間から、私の胸元をすーと撫でるように指でなぞった。