婚約者はホスト!?②~愛が試される時~
「待って 圭司…せめて シャワー…。」
「無理…。」
私の願いは意図も簡単に却下されてしまった。
あっという間に服を脱がされ、私の体中を圭司の唇が這っていく。
恥ずかしさとくすぐったさで、思わず身をよじると、圭司に両腕を押さえられた。
「ダメ。逃がさない…。」
どんどん圭司のペースが速くなって、私は必死で背中にしがみついた…。
「圭司… あっ もう 私…」
押し寄せる快感に意識が飛びそうになる。
「なつ 俺もそろそろやばい。今日つけてないから… 手 はなして。」
圭司が私の耳元で囁いたけど、私は圭司の背中に回していた手にぎゅっと力を入れてしまった。
「バカ なつ、はなせって…あっ…」
その瞬間、私の中で圭司が尽きた。
「もう なつ… どうすんだよ 子供できたら…。はなせって言ったの聞こえなかった…?」
圭司が私の顔を覗き込んだ。
「ごめん 自分でもわからないんだけど手に力が入っちゃって…。でも 安全日だから…。」
そう言うと、圭司はホッとした顔でそっかと呟いた。
「いや つけなかった俺の方が悪いよな。ごめん 今日はどうかしてたな。なつと式を挙げられて気持ちが高ぶってたのかな。これからはちゃんと気をつけるから…。」
圭司の言葉に私は黙って頷いた。
本当はあの時、圭司の言葉はちゃんと聞こえていたし、はなそうと思えばできたはず。
確かに安全日てはあったけど… しがみついてしまったのは心のどこかで圭司との子供が欲しいという気持があったから…。