婚約者はホスト!?②~愛が試される時~

「私は、宴会の方だから…。部署は一緒たけど残念…。」

葵がそう言うと、尽かさず田辺くんが話に入ってきた。

「俺も宴会だから…。よろしくね 葵ちゃん」

田辺くんは、すっかり葵がお気に入りのようだ。

「松井くんは…?」

葵が聞くと、松井くんは顔を上げた。

「俺は、ブライダル…。ゆくゆくは、企画の方やりたいから、勉強のつもりで希望出したんだ…。」

「ふーん そうなんだ。」

松井君って、なんか 凄く信念とかもってるタイプだ…きっと。
ちょっと やりにくそう…。
そう思いながら、パスタを巻いていると田辺くんが声を上げた。

「あれ なっちゃんって結婚してるの!?」

私の薬指の指輪に気づいたのか、驚いた表情で私を見ている。

「えっ そうなの? なつ 旦那さんいたんだ-。どんな人…?」

「あ うん。 そうなの…。大学の時の先輩で、2つ上の人。今は、スポーツメーカーに勤めてるんだけど…。」

「へえー そうなんだ-。写真とかないの?」

葵が、テーブルにある私の携帯を見ながら、ニヤリとした。

「あ うん あるよ…。」

そう言って、私は圭司と二人で映っている画像を見せた。

「わー 格好いい! いいなぁ~ こんなに素敵な旦那さんがいるなんて…。」

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