婚約者はホスト!?②~愛が試される時~

「圭ちゃん また パソコンの調子がおかしいみたい… 見てくれる?」

「あっ ちょっと待てて…すぐ行くから! ごめん なつ もう切るな…。」

そう言って、圭司は電話を切ってしまった。

私は、しばらく携帯をもったまま考え込んでいた…。

圭ちゃんって呼んでいたのは、きっと芹香さんに違いない。 こんな遅い時間まで、一緒に残業していたなんて…。まさか 二人きり…?
考えれば考えるぼど、どんどん良くないことばかり頭に浮かんでしまう…。
結局 私が圭司と会えない時間は、芹香さんと一緒にいるのだという現実を思い知らされた…。

圭司のことは信じているけれど、私よりも長い時間を一緒に過ごすしていたら そのうち 昔の感情が蘇ってくるかもしれない…。
私は、芹香さんの存在が怖い…。
彼女は圭司のことを今はどう思っているのだろうか?

ベッドについても、ずっとそのことばかり考えていた…。
時計は、深夜の1時をまわっていた…。
なんで こんな遅くまで帰ってこないんだろう…。いつも 圭司のことは待たずに先に寝てしまっていたから、実際 圭司が何時まで仕事をしてくるのかも分かっていなかった。
朝だって、私が起きたときにはもう家を出てしまっているから実際帰ってきてなくても私には気づけない…。


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