婚約者はホスト!?②~愛が試される時~
「そっか…。」
圭司にそう言われて、私は出した食材を冷蔵庫の中に戻していく。
「それより なつ。こっち向いて…。」
「えっ…。」
振り向いた瞬間、圭司が私の唇にキスをした。
「圭司…あっ。」
私は冷蔵庫にもたれながら、圭司のキスを受けていく…。
息つく間もなく、圭司の唇が激しく私を求めてくる。
私の腰にまわされていた手は、次第に円を描くように動き出した。
「圭司…。遅刻しちゃうよ…」
「まだ 時間あるから…。なつのこと抱かせて…。」
そう言って、圭司は私を抱き上げベッドへと運んだ。
そして、素早く自分の服を脱ぎ捨てると私の上に覆い被さってきた。
「圭司… 待って…あっ…」
私の声を無視して、圭司は私の服を脱がせていく…。
「なつ…。ごめん 優しくできる余裕ないけどいい…?」
苦しそうな表情を浮かべながら圭司が言った。
私は、うんと頷いて圭司の背中に手を回した。
圭司に激しく愛されて、ぐったりとする私を見て、圭司がぎゅと強く私を抱きしめた。
「ごめんな…。大丈夫だったか…?」
「うん 大丈夫…。圭司 そろそろ時間だから早くシャワー浴びてきて…。」
「そうだな…。」
圭司は、私のおでこに軽くキスを落として寝室を出て行った。
ふと、自分の体をみるとあちこちに圭司の印が散らばっていた。
今日の圭司は、いつもの圭司じゃなかった。
まるで獲物を捉えた獣のように本能のまま私を抱いた。
こんなに求められて、嬉しくない訳じゃないけれど、いつもと様子の違う圭司に私はただただ戸惑うばかりだった…。