婚約者はホスト!?②~愛が試される時~
「えっ!? うそ…。」
「おまえな そんなのつけてたら、俺がやったと思われるじゃねーかよ…! まじ最悪…。」
「やだ…。どうしょう…。」
「なんか 隠すもんないの…?」
「うーん ちょっと化粧室行ってくる…。」
私は慌てて化粧室へと駆け込んだ。
鏡をみると首筋のところに、くっきりと赤い跡がついていた。
もう 圭司ってば、なんでこんな所につけるのよ…。
今日はブライダルフェアだって言ってあったのに…。
私は、ファンデーションを出して、なんとか首筋の跡をごまかした。
「ごめん お待たせ…。」
「まっ さっきよりはだいぶましになったけど。しかし お前の旦那ってさ、相当 嫉妬深いのな…。びっくりしたわ…。」
「うーん そうなのかなー。」
「そうだろ! こんなの俺への当てつけか何かに決まってんだろ。 なに? 昨日は相当燃えたとか…?」
「昨日はそんなことしてない…。」
「へー じゃあ 今朝したの?」
「えっ? いいでしょ… そんな事どうだって…。」
私は、思わず松井くんから目をそらした。
「ふーん 朝っぱらからお盛んなこと…。ほら もう行くぞ…。」
そう言って、松井くんは私の手を握って歩き出した。