ひとり隠れんぼ

明梨『·····』

真樹『····』

互いの沈黙が続けば折れたのは私のほうだ。

昔から真樹は、この拗ねたフリをして私を困らせるのが得意だった。

真樹は女の子のような容姿をしており、正直そこら辺の女の子より可愛い。

だから私は毎回、この顔をされると負けてしまう。

最終的には必ず折れる私を見て真樹はガッツポーズをしていた。


--放課後、私と真樹は教室で合致。


明梨『でもさ、今気付いたけどひとり隠れんぼって一人でやらなきゃいけないんじゃないの?』

真樹『まぁ、確かにそうだけど別に本気でやるわけでもないしいーじゃん。どうせお化けなんかでないだろうし』

真樹は子供のような笑みを浮かべてひとり隠れんぼの手順を説明し始めた。
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