365日の恋
試合が終わってぼーっとしてると、光琉がすぐに出てきた。

「わりぃ。待った?」

「ううん。大丈夫」

「じゃ、帰るか」

そう言うと、かばんを肩にかけた。部活用のは、部室に置いてきたから通学用だけ。

「ん」

空いてる方の手を差し出してきた。

「ん?」

首をかしげる。なんの手?
私は、訳がわからなくてじっとしていた。
すると、光琉はイライラしたようにもう一度、手を突き出す。

「………かばん。」

か、ば、ん?

あぁ!持ってくれるってことね!

ふふ。照れて赤くなってる!
こんな光琉初めてかも。
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